太平洋セメントの会社概要・評判
★セメント事業で国内首位、太平洋セメントの会社概要
太平洋セメント株式会社の会社概要は次のとおりです。同社は1881年に創立された野田セメント会社と1883年に創立された日本セメント株式会社が1998年に合併して誕生した、国内セメント事業で首位を誇る企業です。1949年に株式を公開し、2015年現在では東京、福岡の両市場に上場しています。同年3月期での資本金は862億円、連結売上高は8,428億円で、従業員は約1,700人となっています。生産拠点は国内9か所のほか、米国2、中国3、ベトナム、フィリピン、韓国2と合計18の拠点を有し、2009年に東京都港区台場に本社を移転しました。
近年は主要のセメント事業のほかに資源事業、環境事業、海外事業を中核とし、グローバルな事業展開を進めています。特にインフラ整備の進むフィリピンで、セメント最終製品の生産能力の向上に努めており、市場からも注目を集めています。
また、2001年にはエコセメントを発売するとともに都市ごみ焼却灰の資源化事業を開始するなど、再生可能なセメント事業の特性と長年培ったリサイクル技術を生かした地球環境保全のための活動も積極的に推進しています。その他国内事業では、2020年の東京五輪に向けて首都圏の供給体制を整備することを課題としています。
★太平洋セメントの事業内容と技術力 太平洋セメントの事業内容とはどのようなものなのか
主な事業内容はセメント事業、資源事業、環境事業、建材、建築土木事業、海外事業です。セメント事業はダクタルという素材を作りだす技術があり鉄筋を必要とせず高強度、軽量、高耐久で用途の幅を広げています。資源事業では石炭石鉱山を保有しており、セメントの原料としてはもちろん採掘する際に出てくる土砂は埋め立てにも用いています。また環境にも配慮しており石炭石を火力発電に納入したり、石炭灰をセメントの原料としてリサイクル しています。建材、建築においては過去に建築したコンクリート構造物を調査、診断する事業を進めています。海外事業にも力を入れており中国、ベトナム、韓国、フィリピンに工場を稼動させています。海外への輸出もしており太平洋セメントの主な事業のひとつです。ほかにも保有する土地を有効活用するために不動産事業も展開しており、オフィスビル、レジャー関連施設などの賃貸を行っています。また独自の技術を活かした商品開発に力を入れており、合成氷晶石などを開発しています。またスポーツの事業もありスポーツクラブ、テニスコート、ゴルフコースなど日々の暮らしの生活での健康をサポートすることを目標とし展開しています。
★世界規模で活躍する太平洋セメントの評判
太平洋セメントは1881年5月3日設立の業界最大手のセメント企業です。主力のセメント事業では時代の先へ先へと行く考えが技術を進化させ、コンクリートをさらに超える新世代材料技術が進め、ダクタルなど無機系複合材料技術を土木や建築分野など幅広い分野へ提供しています。100年以上にもわたり培われてきた技術を元にさらに新世代への素材開発や研究に余念がありません。
環境や品質対策も万全に考えられており、国内の全工場がISO9000シリーズ、ISO14001を取得済です。ISO関連の取得と更新の手間はかなり大変なものとされていますので、いかに品質管理に力を入れているかがわかります。環境対策事業では、主にリサイクルに力を入れています。あらゆる廃棄物のリサイクルを推進し、都市ごみをセメント材料に活用したり、鉄鋼や電力業と提携し産業間でのリサイクルに積極的に取り組んでいます。
また太平洋セメントの事業は国内だけでなく、世界各国へ進出しています。アメリカ西海岸、中国、東南アジアなど世界各国でインフラ整備事業を展開してます。日本のインフラ整備の技術は世界的にも評判が高いです。太平洋セメントは日本の企業として世界で誇れる企業のひとつです。